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東野圭吾『素敵な日本人・壊れた時計』殺害した人間の時計を修理に出す不思議

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東野圭吾のミステリー作品の中でも『素敵な日本人 短編集』は傑作が詰まっています。今回はその中から『壊れた時計』をご紹介して行きたいと思います。この作品、面白いです。どこかクールで冷めた依頼者と忠実にこなす若者(俺)との人間的なやり取りが描かれている作品です。

 

この短編集の中での皆さんの評価の中では、あまり取り上げられていなかった作品で筆者がとても印象深かった作品を取り上げました。

 

事件は起こらないはずだった。起こってしまうんですね。なんか主人公に同情してしまう展開で呆然としてしまいました。

 

物語は俺にかかってきた不審な電話から始まります。主な登場人物は不審な電話をしてきた男Aと今回の物語の主人公の俺。名前も出てこない作品です。面白い。反対にその人物背景がいらない物語といえばそれまでですけど・・・。というわけでご紹介して行きます。

 

この男Aは2年前にも俺に依頼ごとをしてきます。全く赤の他人に依頼するから都合が良いようです。今回の依頼内容はある高層マンションの一室にある彫像(南米の女性をモチーフにしたような)を持ち出して欲しいという単純な依頼。日時が指定されていて17時から19時の間。その時間帯に持ち出した証拠を残すように(多分本来の依頼人の完璧なアリバイのある時間帯なんでしょう)。マンションの鍵も手渡される。なんか簡単そうに依頼してきますよね。Aは。

 

実際は他人の部屋に窃盗に入るという犯罪行為。俺は薄々わかりながらも仕事を退職して収入がない上に部屋の家賃が溜まっている状態。いいお金になるので引き受ける選択を選んでしまいます。この時から俺の運命は決まっていたのかもしれません。

 

とうとう実行日です。マンションの部屋に入って彫像を探すも見つかりません。全部の部屋を探してもうあとはキッチンだけという時に見知らぬ40代の男性と目が合います。この部屋の主人のようです。相手も驚いています。とっさに男性にタックルを仕掛けます。それと同時に後頭部を机の角にあたり、なんと男性は死亡してしまいます。

 

なんという不運。俺はどうするか?Aに電話します。Aも驚いていましたが、彫像を持ち出してそのまま部屋を出るように指示されます。わざとらしい細工だけはしないように。

 

そして俺は部屋を出ようとします。そこでなんと壊れた時計に目が行きます。時計の針は6時30分を刺しています。今は6時40分。ふと頭によぎります。あまりにも犯行時刻を示しているように見えます。わざとらしい細工に。とうとう俺は壊れた時計を手首から外して持ち出します。

 

どうしてここから俺は足がつくんでしょうか?ここからが俺が陥る思考です。

 

今回はここまでにします。あとは小説を読むかネタバレサイトみてね。